大リーグオールスター 大谷翔平は2番DH“ホームラン打ちたい”

日本時間の12日に行われる大リーグのオールスターゲームにエンジェルスの大谷翔平選手が「2番指名打者」で先発出場することが決まりました。自身3回目の出場となるオールスターゲームに向けて大谷選手は「まだホームランを打ったことがないので打ってみたい」と意気込みを話しました。

オールスターゲームに先発出場する両チームの選手はシアトルのTモバイルパークで行われた前日会見で発表され、大谷選手は「2番指名打者」で先発出場することになりました。

大谷選手は去年まで2年続けてオールスターゲームでは1番バッターとして起用されていましたが、ことしは初めて2番に入りました。

大谷選手と対戦することになるナショナルリーグの先発投手はダイヤモンドバックスのギャレン投手でここまでナショナルリーグトップに並ぶ11勝をあげています。

大谷選手はピッチャーとしても選手間投票で選出されましたが、右手中指の爪が割れた影響やマメのために登板はせず、去年に続きことしも指名打者に専念する見通しです。

この日はグラウンドでオールスターゲームに今回、初めて選ばれナショナルリーグの控え投手に入っているメッツの千賀滉大投手と記念撮影をする場面もありました。

ユニフォーム姿で取材に応じた大谷選手は3年連続の出場となるオールスターゲームについて「何回来てもうれしいし、選んでもらって光栄だなと思う。ファン投票で選んでもらっているので、まずはありがとうございますというところをプレーで表現したい。毎年来られるわけではないので、出られる時に精いっぱい頑張りたい」と話していました。

去年のオールスターゲームで初めてヒットを打った大谷選手はことしの目標について「まだホームランを打ったことがないので打ってみたいのが一番。フォアボールを取るよりはどんどんスイングしていった方がみんな楽しいんじゃないかと思うので、よりアグレッシブに積極的にスイングしたい」と話し、オールスターゲームでの初ホームランに向けて意気込んでいました。

大谷 アストロズ戦に向け調整 選手たちと記念撮影も

大谷選手は前日会見の対応を終えたあと、いったんベンチ裏に下がり、その後グローブを持って再びグラウンドに姿を見せました。

大谷選手は、通訳の水原一平さんとともにふだんと同じように外野のフェンスに向かってボールの壁当てやキャッチボールを行い、オールスターゲームから3日後の14日に先発登板を予定しているシーズン後半初戦のアストロズ戦に向けた調整を進めました。

このあと大谷選手はTモバイルパークのブルペンに入って19球を投げ、間近で練習を見ていたスタンドのファンからは大谷選手に対して「マリナーズに来てくれ!」と大合唱が上がる場面も見られました。

一方、屋外でのバッティング練習はこの日は行わず、投球練習後に外野スタンドのファンにサインをして再びベンチ裏に引き上げました。

ことしも、オールスターゲームに参加する選手たちが大谷選手のもとに歩み寄り、続々と記念撮影を求める様子が見られ、大谷選手はファン投票全体トップのブレーブスのアクーニャ Jr.選手などの求めに応じて笑顔で写真に収まっていました。

2日前に急きょ選出の千賀 大谷との対戦を心待ちに

メッツの千賀投手はカブスのストローマン投手の代替選手として2日前に急きょ選出されました。

千賀投手は「もう驚きがいちばん最初で、本当に選ばれると思っていなかったので、最初は何の話かわからないくらいだった。大谷選手と対戦できるなら、思いっきり三振を取るか、思いっきり遠くに飛ばされるかのどちらかで楽しみたいなと思う」と笑顔を見せ、大リーグでの大谷選手との初対戦を心待ちにしている様子でした。