ゼレンスキー大統領 NATO首脳会議前に各国歴訪 支援求める

ウクライナは、軍がロシア側の弾薬庫などを集中的に攻撃して損害を与えているとするなど反転攻勢を続けています。ゼレンスキー大統領は、来週、NATO=北大西洋条約機構の首脳会議が始まるのを前に、各国を歴訪し、支援を求める動きも強めています。

ウクライナ軍が東部や南部で反転攻勢を続ける中、ウクライナ国防省のマリャル次官は6日、「ロシアの倉庫や補給施設を毎日探しだし、破壊している。この1日、南部だけでも弾薬庫6か所を破壊した」とSNSに投稿しました。

これに先立ち国家安全保障・国防会議のダニロフ書記も4日、「ロシア軍の人員や装備、車両、燃料庫を最大限破壊するという最も重要な任務を果たしている。破壊のための戦いは前進のための戦いに等しい」とSNSに投稿し、領土の奪還に向けてロシア側に損害を与えていると強調しました。

一方、ゼレンスキー大統領は、来週11日からNATOの首脳会議が始まるのを前に6日、加盟国のブルガリアを訪れ、デンコフ首相と軍事支援などについて協議したと明らかにしたのに続き、チェコへの訪問も発表しました。

さらに、トルコ大統領府によりますと、ゼレンスキー大統領は7日、トルコを訪れ、エルドアン大統領と会談するということで、ロシアとの橋渡しを担ってきたトルコとの関係強化を図るとみられます。

ウクライナは、ロシア側に対する反転攻勢を続けるとともにNATO首脳会議が始まるのを前に、軍事支援を求める動きも強めています。