“ザポリージャ原発 追加の立ち入り調査を” IAEAが声明

ウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所をめぐり、爆発物が設置されたなどとされ、警戒が続いている状況について、IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は5日、状況を確認するため追加の立ち入り調査を求めていると声明で明らかにしました。

声明では、ザポリージャ原発に常駐するIAEAの専門家らによるこれまでの調査では、地雷などの爆発物の設置は確認されていないものの、ウクライナ側が「爆発物のようなものが設置されたという情報がある」とする原発の3号機と4号機の建屋の屋根、それにタービン建屋や冷却システムの一部で、追加の立ち入り調査を行う必要があるとしています。

グロッシ事務局長は、6月30日の声明でも、爆発物は確認できないとする一方、「さらなるアクセスが必要になるだろう」として、原発施設内での調査範囲を広げる必要があるという考えを示していました。

IAEAは、ザポリージャ原発の安全を確保する上では、原発をくまなく調べることが不可欠だと訴えています。