イスラエルが軍事作戦 パレスチナ人は車でバス停突っ込む事件

中東パレスチナのヨルダン川西岸地区では、イスラエル軍が4日も大規模な軍事作戦を行いました。
パレスチナ側の死者は13人に上っている一方、イスラエルの商業都市ではパレスチナ人の男が車でバス停に突っ込む事件が起きて、少なくとも7人がけがをするなど緊張が高まっています。

イスラエル軍は、複数の武装勢力の拠点になっているとして3日からパレスチナのヨルダン川西岸地区にあるジェニンの難民キャンプで大規模な軍事作戦を行っています。

パレスチナ側では4日までに市民を含む13人が死亡し、100人以上がけがをしています。

OCHA=国連人道問題調整事務所の報道官は4日、スイスのジュネーブで会見し「地上と上空からの作戦の規模と人口が密集する難民キャンプへの空爆に危機感を覚える」と述べ懸念を示しました。

一方イスラエル最大の商業都市テルアビブでは4日午後、パレスチナ人の男が車でバス停に突っ込み、イスラエル人少なくとも7人がけがをし、男はその場で射殺されました。

イスラム組織ハマスは「この英雄的な行動はイスラエルの犯罪への最初の報いだ」とする声明を発表しています。

これに対しイスラエルのネタニヤフ首相は「テロリズムを根絶やしにするため必要なかぎり行動する」と述べ、今後も軍事的な措置を続ける姿勢を示していて、双方の間で緊張が高まっています。