フランス各地の暴動 拘束者は減少も事態の沈静化が焦点

フランスでは、パリ郊外で17歳の少年が警察官に銃で撃たれて死亡した事件をきっかけに各地に広がった暴動が3日朝にかけても発生しましたが、拘束された人は前の日に続いて減少し、今後事態の沈静化につながるかが焦点です。

フランスでは、パリ郊外のナンテールで先月27日、17歳の少年が、検問中の警察官に銃で撃たれて死亡したことをきっかけに、各地で警察への抗議活動が暴動へと発展し、3日朝にかけても起きました。

フランス内務省によりますと、これまでにあわせて3000人以上が当局に拘束されています。

このうち、ひと晩に拘束された人は1日朝にかけて1300人以上でしたが、2日朝にかけては700人余りとなり、3日朝にかけては157人と、前の日に続いて減少しました。

こうした中、死亡した少年の祖母が、地元のテレビ局の取材に対し「若い人たちには店や学校などを壊すのをやめて冷静になってほしい」などと呼びかけ、少年の死が暴動の口実にされていると訴えました。

フランス内務省は、3日夜から4日朝にかけても多くの警察官などを各地に派遣して警戒にあたるとしていて、今後事態の沈静化につながるかが焦点です。