大分 別府のひき逃げ事件 容疑者は時速100キロ近くで追突か

1年前、大分県別府市の交差点で大学生が車にはねられて死亡したひき逃げ事件で、全国に指名手配されている26歳の容疑者は、当時、時速100キロ近くで車を走らせ、ブレーキをかけずに追突したとみられることが捜査関係者への取材で新たにわかりました。
警察は意図的に追突した疑いもあるとみて容疑者の行方を捜査しています。

去年6月29日の夜、別府市野口原の県道の交差点で、いずれもバイクに乗って信号待ちをしていた大学生2人が車にはねられ、このうち、当時19歳の大学生が死亡しました。

警察は大分県日出町の八田與一容疑者(26)が、2人を車ではねたあと現場から立ち去ったとしてひき逃げの疑いで逮捕状を取り、全国に指名手配しています。

29日で事件の発生から1年となりますが当時、容疑者は時速100キロ近くのスピードで車を走らせ、ブレーキをかけずに追突したとみられることが捜査関係者への取材で新たにわかりました。

現場にはブレーキ痕がなく、追突する直前の車の様子をとらえた防犯カメラの映像の解析で推定速度が判明したということです。

これまでの捜査で亡くなった大学生は事件の数分前、現場近くで容疑者に呼び止められ、言いがかりをつけられていたことがわかっていて、警察は意図的に追突した疑いもあるとみています。

警察は、公式ツイッターに容疑者の表情や声の特徴がわかる動画を投稿して広く目撃情報の提供を呼びかけ、行方を捜査しています。

情報の提供先は別府警察署、電話番号は0977ー21ー2131です。