ブラジルの養鶏場で初の鳥インフルエンザ 1州から輸入一時停止

南米ブラジルの養鶏場で鳥インフルエンザが初めて発生し、農林水産省は南東部の1つの州で生産された鶏肉などの輸入を一時的に停止にすると発表しました。農林水産省は影響は限定的としていますが、ブラジルは鶏肉の最大の輸入先のため、感染が広がらないか注視するとしています。

農林水産省によりますと、ブラジルの南東部、エスピリトサント州の養鶏場で、高病原性のH5N1型の鳥インフルエンザの発生が初めて確認されたとブラジルの当局から連絡がありました。

これを受けて農林水産省は28日、日本国内でニワトリなどに感染が広がるのを防ぐため、この州からの鶏肉や生きたニワトリなどの輸入を一時的に停止したと発表しました。

ブラジルは鶏肉の最大の輸入先で、昨年度の輸入量はおよそ41万2000トンと、輸入量全体の70%余りを占めていますが、今回、鳥インフルエンザが発生した州の鶏肉の生産量はブラジル全体の1%程度とされ、ほかの州からの輸入は可能なため、農林水産省は影響は限定的だとみています。

農林水産省は、鶏肉の主要な生産地のブラジル南部に感染が広がらないか注視するとしています。