栗山町で栗山英樹さんをたたえるWBC優勝記念パレード 北海道

ことし3月に行われた野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで、監督として日本代表を3大会ぶりの優勝に導いた栗山英樹さんをたたえる優勝記念パレードが、栗山さんの自宅がある北海道栗山町で25日、行われました。

栗山さんは、名前と町名が同じという縁で、平成11年に町の観光大使に就任したあと、栗山町内に土地を購入して野球場を開設したほか、自宅も構えて生活し、地元の人と交流しています。

WBC優勝を記念するパレードは、栗山町などで作る実行委員会が主催し、町の中心部で行われました。

パレードの前には栗山さんがあいさつし「WBCに行くときにこの町から出発して、世界一になって戻ってきました。また皆さんと会えることをうれしく思います」と話しました。

パレードは330メートルのコースを設けて行われ、栗山さんは、コースを歩いて沿道の人たちとハイタッチをしたり、子どもたちに声をかけたりしていました。

また、パレードの途中からは、栗山さんが軽トラックの荷台に乗って、笑顔で手を振っていました。

栗山町の人口はおよそ1万2000人ですが、25日のパレードには、およそ1万4000人が訪れて、栗山さんのパレードの姿を撮ったり、拍手を送ったりして、WBC優勝の喜びを改めてかみしめていました。

栗山町の隣の岩見沢市から訪れた60代の女性は「お祝いをしたくて来ました。『感動をありがとう』という気持ちです」と話していました。

栗山さんは「応援してくれた人たちと接する機会がなかったが、きょう、選手たちの思いが伝わっていたと知って、幸せでした。北海道の小さな町からでも世界と勝負できるということが証明できてよかった」と話していました。