大谷翔平 今季25号のソロホームラン 日米通算200号に到達

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手がロッキーズ戦で25号ホームランを打ち、日米通算200号に到達しました。

大谷選手は、前のドジャースとの2連戦でいずれもノーヒットに終わり、23日は、相手の本拠地、コロラド州デンバーで行われたロッキーズ戦に2番・指名打者で先発出場しました。

1回の第1打席は変化球をとらえ、打球速度185.8キロの痛烈な当たりでライトの脇を破りツーベースとなって3試合ぶりにヒットをマークしました。

3回の第2打席はセンターフライとなりましたが、2対2と同点で迎えた5回の第3打席ではインコースのボールを振り抜き、右中間へ両リーグ通じて単独トップの25号ソロホームランを打ちました。

大谷選手はこれが大リーグ通算で152本目のホームランで、プロ野球・日本ハム時代の48本と合わせて日米通算200号に到達しました。

さらに6回の第4打席で初球をライト前に引っ張って3本目のヒットをマークし、2019年6月以来4年ぶりのサイクルヒット達成まであとスリーベースヒット1本に迫りました。

しかし、8回に回ってきた第5打席では、フルカウントから6球目の変化球に空振り三振となりました。

大谷選手は今シーズンだけで投打の二刀流で出場した試合で3回、指名打者では1回、サイクルヒットに王手をかけていて、今回は5回目の挑戦で快挙達成はなりませんでしたが、この試合、5打数3安打1打点で打率は2割9分8厘まで上がりました。

エンジェルスは1点リードの8回ウラ、リリーフピッチャーがロッキーズに満塁ホームランを打たれて逆転を許し、4対7で敗れて3連敗となりました。

『トラウタニ』2者連続ホームランは通算9回目

球団によりますと、大谷選手とトラウト選手の2者連続ホームランは通算9回目で、球団の最多記録となるトラウト選手と史上4人目の通算700号ホームランを達成したプーホールズさん2人の9回に並んだということです。

また、『トラウタニ』と呼ばれるエンジェルスのスター選手2人がそろってホームランを打つのは今シーズン7回目、通算では29回目で、今シーズンこれまでの6回はすべてチームが勝っていましたが、この日は8回に逆転され、“不敗神話”が途切れました。

大谷翔平「あした、日米通算201号を打てるように」

日米通算200号ホームランを打った大谷選手は「あした、日米通算201号を打てるように頑張ります」と球団を通してコメントを出しました。

バッター有利とされる球場 ホームラン上積みできるか注目

大谷選手はバッター有利とされているロッキーズの本拠地で公式戦初ホームランを含む5打数3安打と固め打ちを見せました。

コロラド州デンバーにある『クアーズ・フィールド』はナショナルリーグのロッキーズの本拠地で1995年にオープンし、広さは両翼がおよそ106メートル、センターが126メートルです。

標高およそ1600メートルにあるため気圧が低く空気抵抗が抑えられ、打球の飛距離が伸びる特徴があり、大リーグの中でも特にバッターに有利な球場として知られています。

ロッキーズによりますと、海面と同じ標高の球場に比べて飛距離が9%伸びるということです。

大谷選手は、この球場ではこれまで6打数1安打で長打はありませんでしたが、23日の試合で節目の日米通算200号となる両リーグトップの25号ホームランをマークしました。

ロッキーズとの試合は24日、25日と続き、「バッター有利の球場」で大谷選手がさらにホームランを上積みすることができるのか注目されます。