NY市場 円安が一段と進む 1ドル=143円台後半まで値下がり

23日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は1ドル=143円台後半まで値下がりし、およそ7か月ぶりの円安ドル高水準を更新しました。
金融緩和を続ける日銀と、さらなる金融引き締めの必要性を示唆するFRB=連邦準備制度理事会の政策の方向の違いが意識され、円安が一段と進んでいます。

23日のニューヨーク外国為替市場では、円安が一段と進み、円相場は1ドル=143円台後半まで値下がりし、去年11月以来およそ7か月ぶりの円安ドル高水準を更新しました。

FRBのパウエル議長が今週、議会での証言で利上げが年内にさらに2回必要になるという考えを示唆し、金融緩和を続ける日銀との金融政策の方向の違いから、日米の金利差の拡大が意識されて、円売りドル買いが進みました。

1ドル=131円台だった去年の年末からの円相場の値下がり幅はおよそ12円に上り、この2週間でおよそ4円値下がりしていて、円安が加速しています。

市場関係者は「欧米の中央銀行がインフレを抑えるためには、さらなる利上げが必要という見方を示したため、日本と欧米の金融政策の方向の違いが今後さらに鮮明になるという観測が強まり、円が売られている。一方、日本政府・日銀によるドル売り円買いの市場介入を警戒する投資家も増えている」と話しています。

NYダウ 5営業日連続で値下がり

23日のニューヨーク株式市場は、欧米の中央銀行による利上げによって世界経済が減速することへの懸念から、売り注文が増え、ダウ平均株価の終値は前日に比べて219ドル28セント安い、3万3727ドル43セントでした。

ダウ平均株価の値下がりは5営業日連続です。