株価 一時600円以上値下がり 当面の利益確保する動き

23日の東京株式市場、日経平均株価は、午後の取り引きが始まると下げ幅をさらに拡大し、一時、600円以上値下がりしました。

23日の東京市場は、FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の発言を受けて、アメリカで利上げが長期化するという見方が強まり、当面の利益を確保しようと売り注文が広がりました。

▽日経平均株価の終値は22日より483円34銭安い3万2781円54銭。
▽東証株価指数=トピックスは、31.77下がって2264.73。
▽一日の出来高は15億8845万株でした。

海外勢の日本買いは一服?

23日の東京市場、日経平均株価は一時、600円以上値下がりしました。

FRBのパウエル議長の議会証言を受けて、アメリカの利上げが長期化するという見方が広がったことから、当面の利益を確保しようという売り注文が広がりました。

株式市場の先行きを占ううえで気になるのは海外勢の動向です。これまで日本株を買い越してきた海外の投資家ですが、東証の発表では、先週は先物も含めると11週ぶりに売り越しに転じたことがわかりました。

アメリカの著名な投資家、ウォーレン・バフェット氏が、日本株に積極的に投資する姿勢を示したことなどをきっかけに、日本株投資の動きが続いてきましたが、その動きが一服しつつあるという見方が強まっています。

こうした中、来週は日本企業の株主総会がピークを迎えます。業績の見通しなどに関する経営トップの発言に市場の注目が集まっています。