京都 南禅寺 「写真撮ってあげる」声かけられ金銭要求

京都市の南禅寺で、参拝者が「写真を撮ってあげる」などと声をかけられ、金銭を要求されるケースがあったとして、寺が注意を呼びかけています。

京都市左京区の南禅寺は、赤れんがのアーチが特徴の琵琶湖疏水の水道橋や、国の重要文化財の三門などがあり、多くの参拝者が訪れます。

寺によりますと、境内で今月、参拝者が男性から「写真を撮ってあげる」などと声をかけられ、撮影したあとに500円から1000円の支払いを求められたという情報が2件相次いだということです。

参拝者のスマートフォンで撮ったケースと男性が自分のカメラで撮影したケースがあり、参拝者は実際に金銭を支払ったということで、その後、寺に電話や文章で情報が寄せられたということです。

寺では、SNSやホームページに「そのような行為は許可していません」などと掲載しているほか、境内に貼り紙を出すなどして注意を呼びかけています。

臨済宗南禅寺派の圓山秀典総務部長は「南禅寺に拝観いただいたのに嫌な気持ちになるようなことがあり残念に思う。もし困ったことがあった場合には、最寄りの職員にご相談いただきたい」と話しています。