大リーグでは1週間で最も活躍した選手を「週間MVP」として両リーグそれぞれ1人ずつ表彰していて、大谷選手はアメリカンリーグで今月12日から18日までの週間MVPに選ばれました。
大谷翔平 「週間MVP」5回目選出 イチローさんの最多記録に並ぶ
大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手がアメリカンリーグの週間最優秀選手「週間MVP」に選ばれました。大谷選手の受賞はおととし7月以来、通算5回目で、イチローさんが持つ日本選手の最多記録に並びました。
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この期間、大谷選手は7試合でバッターとして
▽23打数10安打の打率4割3分5厘
▽ホームラン6本
▽12打点をマークしました。
▼ピッチャーとしても1試合に先発登板して6回2失点で今シーズン6勝目を挙げました。
大谷選手はこの期間のホームランと打点が大リーグトップの成績で、強打者の指標として用いられる、出塁率と長打率を足したOPSも1.893でトップでした。
大谷選手が週間MVPを受賞するのは、おととし7月以来通算5回目で、イチローさんが持つ日本選手の最多記録に並びました。
大谷選手は今シーズンここまで
▽バッターとして打率3割、ホームラン24本、58打点、10盗塁
▽ピッチャーとして6勝2敗、防御率3.29、100奪三振をマークしていて、
ホームランと打点はリーグトップ、奪三振数はリーグ2位につけて投打で個人タイトルを争っています。
チームも今月は11勝6敗と好調でアメリカンリーグ西部地区の2位につけ、2014年以来9年ぶり、大谷選手にとっては初めてのプレーオフ進出を争っています。
18日に13連戦を終えたエンジェルスは19日は試合が無く、20日からは本拠地でドジャースとの2連戦を迎えます。
大谷選手は21日の試合で先発登板する予定で、現在、2試合連続ホームラン、15試合連続でヒット中のバッティングでも、さらに記録を伸ばせるか注目です。
「週間MVP」日本選手これまで10人が受賞
大リーグの週間MVPは投手と野手の区別なく、アメリカンリーグとナショナルリーグでそれぞれ1人ずつが選ばれます。
1970年に始まり、初代の受賞者はアメリカンリーグが通算563ホームランのレジー・ジャクソンさん、ナショナルリーグが通算755ホームランのハンク・アーロンさんと、ともにアメリカの野球殿堂入りを果たした名選手でした。
日本選手はこれまで大谷選手を含めて10人が受賞しています。
日本選手で初めて受賞したのは野茂英雄さんで、大リーグ1年目だったドジャース時代の1995年6月に受賞しました。
その後
▽2001年にマリナーズの佐々木主浩さん
▽2003年にヤンキースの松井秀喜さん
▽2004年にマリナーズのイチローさん
▽2007年にレッドソックスの松坂大輔さん
▽2015年にマリナーズの岩隈久志さん
▽2018年に大谷選手
▽2022年にカブスの鈴木誠也選手とパドレスのダルビッシュ有投手
▽ことし4月にレッドソックスの吉田正尚選手と続いています。
受賞の回数ではイチローさんと大谷選手が5回と最も多く、野茂さんと松井さんが4回となっています。
オールスターゲーム 大谷がファン投票 引き続きトップ
日本時間の来月12日に行われる大リーグのオールスターゲーム、ファン投票の2回目の中間結果が発表され、エンジェルスの大谷翔平選手は指名打者の部門で188万票余りを集めて、前回に続いてアメリカンリーグの全体トップとなっています。
アメリカンリーグの指名打者部門は、1位がエンジェルスの大谷選手で188万5144票、2位がブルージェイズのベルト選手で49万7887票となっています。
大谷選手は1回目の中間発表に続いてトップとなっていて、ベルト選手との差は140万票近くにまで開き、このまま1次投票で指名打者部門の2位以内を保てば最終投票に進みます。
また、大谷選手はアメリカンリーグ全体でもトップに立っていて、全体2位は外野手部門でトップになったヤンキースのジャッジ選手の158万4254票で前回、およそ8万票だった差は30万票余りに開きました。
1次投票の結果は日本時間の今月23日に発表される予定で、大谷選手がこのままアメリカンリーグ全体でトップになれば、最終投票を待たずに3年連続3回目のオールスターゲームの先発出場が決まります。
最終投票は1次投票の結果を持ち越さずに行われ、各ポジションの1位、外野手は上位2人もしくは3人がオールスターゲームに先発出場します。
また、ピッチャーは選手間投票などで選ばれ、控えの野手とともに日本時間の来月3日にすべての選手が出そろいます。