“マイナ保険証” トラブル防止へ 厚労省が対策チーム設置へ

マイナンバーカードと一体化した健康保険証をめぐるトラブルを防ぐため、厚生労働省は、月内に加藤大臣を本部長とする対策チームを設ける方向で調整を進めています。

マイナンバーカードと一体化した健康保険証をめぐっては、これまでに他人の情報が登録されていたケースが7300件余り確認されています。

一方で、政府は来年秋に、今の保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化する方針です。

厚生労働省は、新たなトラブルを防ぐとともに、来年秋の切り替えをスムーズに行えるよう、対策チームを設ける方向で調整を進めています。

対策チームの本部長は加藤厚生労働大臣が務め、保険証など医療保険制度を担当する保険局だけでなく、医療提供体制の整備を担当する医政局など、局をまたいだ組織にする方針で、厚生労働省では月内に設置したい考えです。

松野官房長官「信頼の確保に努める」

松野官房長官は20日午前の記者会見で「マイナンバーカードの健康保険証としての利用は、国民の信頼を確保することが重要であり、引き続き、正確なデータ登録の実施に取り組んでもらえるよう周知していく」と述べました。

その上で「カードが医療現場で円滑に活用いただけるよう、信頼の確保に努め、来年秋のマイナンバーカードと健康保険証の一体化に向けて準備を進めていく」と述べました。