大谷翔平 2試合連続24号は逆転ツーラン【試合後一問一答も】

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が18日のロイヤルズ戦で2試合連続となる今シーズン24号の逆転ツーランホームランを打ち、チームの勝利に貢献しました。大谷選手は試合後「結果的にホームランにはなりましたけど、しっかりコンタクトできたのがよかったかなと思います」と話しました。

記事後半では大谷選手の試合後【一問一答】もお伝えしています。

17日、大リーグ通算150号を打った大谷選手は今月に入ってここまで8本とホームランを量産していて、ホームランの数で両リーグ通じて単独トップに立っています。

18日は相手の本拠地カンザスシティーで行われたロイヤルズ戦に2番・指名打者で先発出場し、1回の第1打席はセカンドゴロ、3回の第2打席は110キロ台のカーブに空振り三振に倒れました。

第3打席は1点を追う5回、ノーアウト二塁の場面で前の打席で空振りしたカーブを今度は完璧にとらえて右中間へ運び、2試合連続となる今シーズン24号の逆転ツーランホームランを打ちました。

ベンチに戻った大谷選手は、恒例のかぶとをかぶってチームメートとハイタッチしていると、続く3番のトラウト選手が初球をレフトへ運び、2者連続のホームランを打ちました。

すると大谷選手は、かぶとを脱いで、みずからベンチの前で待ち構え、今度はトラウト選手にかぶせて祝福していました。

大谷選手とトラウト選手というチームのスター選手2人のホームランでリードしたエンジェルスは、9回にも追加点を挙げて5対2で勝ちました。

大谷選手は4打数1安打2打点で連続試合ヒットを「15」に伸ばし、打率は3割ちょうどになりました。

大谷翔平【試合後 一問一答】

Q.ロイヤルズのベテラン、グレインキー投手から初ホームランだったが?

A.まあシチュエーションがよかったので、素直にうれしいですし。ノーアウトランナー二塁だったのでなんとかまあ、まず進塁できればいいなっていうのは。追い込まれていたので。結果的にホームランにはなりましたけど、しっかりコンタクトできたのがよかったかなと思います。

Q.今までなかなか捉えるのが難しかった投手(試合前までで通算19打数4安打、ホームランなし)の決め球をしっかり捉えたのは調子のよさ?

A.そうですね、頭のいい投手だと思うので。1試合の中でちゃんとこう、ストーリーを作って投げてくるピッチャーだなと思いますし。今まであんまり打ってなかったので、まず1本打ててよかったと思います。

Q.松井秀喜さんに次ぐ、日本選手の大リーグでの通算150号。そしてきょう151号を打ったが、マイルストーンについては?

A.きのうコメントしたとおりですね、はい。1本1本積み重ねていけたらなと思います。

トラウトは10試合ぶりのホームランに笑顔

トラウト選手は今月、この試合の前まで打率1割5分1厘、ホームラン1本と苦しんでいて「翔平がかぶとをかぶせてくれたのは本当にクールだった」と、10試合ぶりのホームランに笑顔を見せていました。

グレインキー 大谷に脱帽

大リーグ通算224勝のロイヤルズのグレインキー投手は大谷選手に逆転ホームランを打たれた場面について「全体的にはよかったが、大谷選手の打席で失投をしてしまった。彼の打席では何もできなかった」と肩を落としました。

グレインキー投手は息子のボーデくんが大谷選手の大ファンで、去年のロイヤルズとエンジェルスの試合のあとには、ボーデくんが大谷選手にサインをもらって喜ぶ様子がSNSに投稿され、話題になりました。

これまでの対戦では19打数4安打と大谷選手を抑えていましたが、この試合ではフルカウントから決め球に選んだカーブを完璧に捉えられ「いいコースでは無かったと思うが、あの場面では本当にいい選択肢がなかった。何とかうまくいって欲しいと思って投げたけど」と好調の大谷選手に脱帽した様子でした。

打球速度は今シーズン最速 188.4キロ

大谷選手の24号逆転ツーランホームランはロイヤルズの先発、グレインキー投手がフルカウントからインコース低めに投げた112キロのカーブを完璧に捉え、打球は右中間のフェンスを越えました。

飛距離は128.6メートルで、打球速度は今シーズン最速となる188.4キロの強烈な当たりでした。

プロ20年目の39歳、通算224勝のグレインキー投手に対して、大谷選手はこの試合の前まで通算19打数4安打に抑え込まれていて、ホームランを打ったのは初めてです。

「トラウタニ」共演は今季6戦全勝

大谷選手の直後には3番のトラウト選手も15号ソロホームランを打ってリードを広げ「トラウタニ」と呼ばれるエンジェルスのスター選手2人がそろってホームランを打ちました。

「トラウタニ」の2人が同じ試合でホームランを打つのは今シーズン6回目、通算では28回目で、今シーズンは、すべてエンジェルスが勝っています。

長打 フォアボール 得点…“ユニークな連続記録”止まる

大谷選手は6試合連続で二塁打以上の長打とフォアボール、得点を記録していましたが、この試合ではホームランを打って長打と得点はマークしたもののフォアボールがなく、この連続記録は6試合で止まりました。

球団によりますと、大リーグで「長打、フォアボール、得点」を連続して記録したのは1921年のベーブ・ルースの7試合連続が最長で、次いで1997年のバリー・ボンズさんと今回の大谷選手が6試合連続で続いたということで「ユニークな連続記録」として報道陣に紹介しました。

7試合でホームラン6本、12打点と絶好調 週間MVP受賞なるか

大谷選手は今月12日から18日までの1週間に行われた7試合で、23打数10安打の打率4割3分5厘、ホームラン6本、12打点と絶好調で、チームの4カード連続の勝ち越しに大きく貢献しました。

大リーグでは1週間で最も活躍した選手を「週間MVP」として両リーグそれぞれ1人ずつ表彰していますが、大谷選手はこの期間のホームランと打点で大リーグトップに立ち、さらにこの期間中にピッチャーとしても1試合に先発登板して6回2失点で今シーズン6勝目を挙げました。

大谷選手はこれまで週間MVPを2018年とおととしに2回ずつ、合わせて4回受賞していますが、過去に受賞した時と比べてもホームランと打点は最も多くなっています。

今回受賞すれば通算5回目となり、イチローさんが持つ日本選手の最多記録に並びます。