大谷翔平 23号ソロホームラン 日本選手最速の通算150号

大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手がロイヤルズ戦で23号ソロホームランを打ち、日本選手最速となる大リーグ6年目での通算150号ホームランに到達しました。

大谷選手は17日、相手の本拠地カンザスシティーで行われたロイヤルズ戦に2番・指名打者で先発出場し、1回の第1打席は鋭い当たりのライトライナー、3回の第2打席はセカンドゴロでした。

5回の第3打席は3対2と1点を勝ち越した直後、なおも1アウト一塁三塁と続く場面で、セカンドゴロの間に三塁ランナーがホームにかえって、打点「1」をあげました。

その後、一塁に残った大谷選手は、二塁への盗塁を狙いましたが、ここはわずかにタッチが先でアウトとなりました。

そして、7対2とリードを広げて迎えた7回の第4打席で初球の変化球を振り抜き、センターへ2試合ぶりとなる23号ソロホームランを打ちました。

松井秀喜さんに続く日本選手2人目の150号到達

打球速度が177キロ、飛距離133メートルの豪快な一打で、大谷選手は大リーグ6年目で通算150号に到達しました。

日本選手としては、ヤンキースなどでプレーした松井秀喜さんに続き2人目の150号到達で、松井さんが大リーグ8年目のシーズンで到達したのに対し、大谷選手は日本選手最速となる6年目での到達となりました。

ホームラン数 両リーグ通じて単独トップ

また、この日の23号で今シーズンのホームラン数は両リーグを通じて単独トップに立ちました。

試合はこのあと、エンジェルスのリリーフピッチャー陣が打たれて8対8の同点となり、9回の第5打席は1アウト三塁の場面でフォアボールとなりました。

続くトラウト選手のタイムリーヒットでエンジェルスが1点を勝ち越しましたが、9回ウラ、ロイヤルズに再び同点とされ、最後はサヨナラヒットを打たれて、エンジェルスが9対10で競り負けました。

大谷選手は、4打数1安打2打点フォアボールが1つで、6月3日から続く連続試合ヒットを「14」に伸ばし、打率は3割ちょうどになりました。

大谷「あす151号目指して頑張る」

大谷選手は試合後、球団を通じて「節目の数字を打ててよかったです。あす151号を目指して頑張ります」とコメントしました。

今のペースで打ち続ければシーズン51本

大谷選手は、5月30日のホワイトソックス戦からここ18試合で11本という驚異的なペースでホームランを量産しています。

この試合の23号ホームランはチームの73試合目で、仮に今のペースで打ち続ければシーズン51本となり、おととし、自身がマークした日本選手の最多ホームラン記録の46本を上回ります。

アメリカンリーグのホームラン王争いは、
▽大谷選手の23本をトップに、
▽2位にヤンキースのジャッジ選手が19本、
▽3位にアストロズのアルバレス選手、
レッドソックスのデバース選手、
ホワイトソックスのロバート選手が17本で続いています。

大谷選手が2位に4本差、3位に6本差をつけて独走態勢に入りました。

上位の選手のうち、ジャッジ選手とアルバレス選手は現在、けが人リストに入っているため、絶好調の大谷選手が今後、さらに差を広げる可能性は十分にあります。

松井秀喜さん「大谷選手が何をしても誰も驚かなくなった」

大谷選手の大リーグ通算150号ホームランは通算652試合目、打席に立たず投手としてのみ出場した試合を除くと通算637試合目での到達となりました。

大リーグ通算175本のホームランを打った松井秀喜さんは、2010年のエンジェルス時代に通算988試合目で到達していて、大谷選手はそれを大幅に更新して日本選手史上最速での到達となりました。

また、エンジェルスの選手としても史上最速で、球団最多の364本のホームランを打っているチームメートのトラウト選手が2016年に701試合目で到達した記録を大幅に更新しました。

松井さんは17日、ニューヨーク郊外で子どもたちを対象に野球教室を開いた際、取材に応じ「大谷選手が何をしても誰も驚かなくなった。もう当たり前になっていることが彼の存在だと思う」と話しました。

そのうえで大谷選手がホームラン王争いだけでなく、ピッチャーとしても奪三振数でリーグ2位につけていることなどを踏まえ「驚かなくなったと言っても、やっていることは想像もつかないくらいとんでもないことだと思う。自分たちがやっていた時代にはありえないくらいすごいことをやっている」と投打の活躍をたたえていました。