北朝鮮 党中央委総会 キム総書記が対米関係など言及するか焦点

北朝鮮は、朝鮮労働党の中央委員会総会が16日に開かれて討議に入ったと発表しました。外交や国防戦略などが話し合われるとしていて、キム・ジョンウン(金正恩)総書記が演説を行って、アメリカなどとの関係や核・ミサイル開発について具体的に言及するのかが焦点です。

17日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、キム・ジョンウン総書記の出席のもと、党の重要政策を決定する中央委員会総会が首都ピョンヤンで開かれて討議に入ったと伝えました。

総会では、経済部門などのことし上半期の事業を総括するとともに、変化した国際情勢に対処する外交や国防戦略などが話し合われるとしています。

韓国の通信社、連合ニュースは「アメリカや韓国に対抗し、中国やロシアなど友好国との結束を強化する方針が議論される見通しだ」と伝えています。

総会は前回、ことし2月に招集され4日間開かれていて、上半期に2回の開催は異例です。

北朝鮮は、今回の総会を「6月上旬」に開催すると5月29日に発表しましたが、その2日後に初の「軍事偵察衛星」を搭載したロケットの打ち上げが失敗に終わったことから、日程が先送りされたのではないかという見方も出ていました。

総会では、およそ1か月ぶりに公の場に登場したキム総書記が演説を行って、アメリカなどとの関係や核・ミサイル開発について具体的に言及するのかが焦点です。