市営プールからガスが発生 薬剤誤投入で塩素ガス発生か 千葉

15日午前、千葉市にある市営プールからガスが発生したと通報があり、利用者など300人余りが一時、避難するなど騒然としました。プールの水質を管理する作業中、誤って薬剤を投入したことで塩素ガスが発生したとみられ、警察などが詳しい状況を調べています。

15日午前11時ごろ、千葉市花見川区にある市のスポーツ施設「こてはし温水プール」からガスが発生したと消防に通報がありました。

警察と消防によりますと、施設にはプールのほか、ジムも併設されていて、利用者など300人余りが一時、屋外に避難しました。

また、同じ建物に入るデイサービスを提供する高齢者施設にも避難が呼びかけられ、周辺は一時、騒然としました。

これまでに目に痛みなどを訴える人はいましたが、症状は軽く、病院に搬送された人はいないということです。

警察によりますと当時、地下室でプールの水質を管理する作業を行っていて、アルカリ性の薬剤が入ったタンクに誤って酸性の薬剤を入れたため、塩素ガスが発生したとみられるということです。

警察と消防が詳しい状況を調べています。
プールに併設する高齢者施設を利用する80代の男性は「プールの利用者が慌てて外に出ていて、中には、バスタオルをかぶったままの人もいました。においは感じませんでした」と話していました。

また、70代の男性は「騒ぎを知らずにプールに来たら、ガスが発生したと聞いて、びっくりしました。自分がもし、プールに入っていたらと考えると、怖いです」と話していました。