ウクライナ軍「東部で集落奪還」と成果強調 激しい攻防継続か

領土奪還を目指して反転攻勢を進めるウクライナ軍は11日、東部ドネツク州にある集落を奪還したと発表し成果を強調したのに対し、ロシア側もウクライナ軍に供与されたドイツ製の戦車などを破壊したと主張し、激しい攻防が続いているとみられます。

ウクライナ軍の部隊は11日、SNSで東部ドネツク州にある集落を奪還したと発表し、砲撃などで大きく壊れた建物に兵士たちが国旗を掲げる動画を公開しました。

これについてウクライナメディアは軍の報道官が「局地的ではあるが、反転攻勢の最初の結果と見ている」と述べたと伝えていて成果を強調しました。

これに対してロシア国防省は11日、ウクライナ東部ドネツク州や南部ザポリージャ州などへ攻撃し「ドイツ製の『レオパルト』3両を含む戦車11両や装甲車などを破壊した」などと主張しました。

ウクライナ軍が領土奪還を目指して反転攻勢を進める中、双方の激しい攻防が続いているとみられます。

一方、ウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ水力発電所のダムが決壊したことによる大規模な洪水についてウクライナ内務省は11日、これまでに6人が死亡したほか35人の行方が分かっていないと発表しました。

ウクライナのマリャル国防次官は11日、SNSでダムの破壊はロシア側によるものだと強調したうえで「ウクライナ軍による反転攻勢を阻止し、必要な戦力を確保する目的だ」と非難しました。