千賀滉大 7回2安打1失点で6勝目 メッツの連敗7で止める

大リーグ、メッツの千賀滉大投手がパイレーツ戦に先発し、7回をヒットわずか2本の1失点に抑える好投で6勝目をあげ、チームの連敗を7で止めました。

千賀投手は10日、相手の本拠地ピッツバーグで行われたパイレーツ戦に中5日で先発し、立ち上がりから150キロ台の速球を軸にピッチングを組み立て2回まで得点を許しませんでした。

1点を先制してもらった直後の3回、2アウトから突然コントロールが乱れて3者連続フォアボールで満塁のピンチを招き、続くバッターに159キロの速球をとらえられましたが、センターのニモ選手がフェンスにぶつかりながら捕るファインプレーを見せ、無失点で切り抜けました。

千賀投手は4回1アウトからフォアボールを出したあと、内野のエラーが相次いで1点を失って追いつかれましたが、5回には得意のフォークボールで2者連続三振を奪い、大リーグで自己最長に並ぶ7回まで投げて1失点に抑えました。

球数は96球で奪った三振は6つ、フォアボールは4つ出しましたが、ヒットは2回までに打たれた2本だけで、防御率は3.34となりました。

メッツは7回に2点を勝ち越して5対1で勝って連敗を「7」で止め、千賀投手が勝ち投手で今シーズンの成績は6勝3敗となりました。

「とにかく勝って楽しい気持ちでロッカーに帰りたいと」

デーゲームで行われた試合で好投しチームトップの6勝目をあげた千賀投手は「全然よくはなかったが、とにかくきょうの試合は負けたくない、負けられないという気持ちだった。ずっと負けが続いていて、やっぱりあの雰囲気は僕は嫌いなので、とにかく勝って楽しい気持ちでロッカーに帰りたいと思ってマウンドに上がった」と力強く話しました。

味方が守備で3つのエラーをした中、1失点に抑えたことについては「誰でもミスはすると思うし、エラーより自分のフォアボールの方が多い。マウンドのプレートに触れる時には切り替えられている」と気にしませんでした。

この試合のポイントにはデーゲームの過ごし方をあげ「日本の時は一定のリズムでデーゲームが入ってくるが、こっちでは不規則に入ってくる。前の日も日本はベンチに入らないが、こっちでは入らないといけない。そういう中でのデーゲームの過ごし方というのが、前回いい反省になった」と話し、大リーグで自己最短の3回途中でマウンドを降りた4日のデーゲームの経験を生かしたようでした。