ローイング新種目 ビーチスプリント 国内最大規模の大会 愛媛

2028年のロサンゼルスオリンピックで新たに採用される可能性のある、ローイングの新しい種目「ビーチスプリント」の大会が愛媛県で開かれました。

愛媛県今治市で行われた、ビーチスプリントの国内最大規模の大会には、中学生から社会人まで60クルー余りが出場しました。

1対1の対戦形式で行われる「ビーチスプリント」は、選手が砂浜を走ってボートに乗り込み、行きは、ボートをこいで2つのブイを左右交互に通過し、沖合250メートルでターンしたあと、帰りは、まっすぐ戻り砂浜に先にゴールしたほうが勝ち上がる種目です。

早ければ、ことしのIOC=国際オリンピック委員会の総会で、2028年のロサンゼルスオリンピックでの採用が決まる可能性があります。

大会では、1人乗りの女子ソロの決勝に、東京オリンピックのローイング女子軽量級ダブルスカルで補欠だった山領夏実選手が勝ち進みました。

山領選手は、大学生を相手に沖合のターンまでは競り合ったものの、後半の直線は力強いこぎで引き離して優勝し、2年連続で世界選手権の代表に決まりました。

レースのあと、山領選手は「コースのコンディションで何が起こるかわからないのでドキドキしていたが、優勝できてほっとしている。去年は世界と戦うところに至らなかったので、より強くなって臨みたい」と意気込んでいました。

また、ビーチスプリントについては「ほかにも、おもしろい競技が増えていて、若い人もおもしろさを求めているので、ローイングでも、そういったものができてよかった」と話していました。

一方、男子ソロでは小林雅人選手が優勝し、世界選手権の代表に選ばれました。