韓国 ソウル近郊の地下鉄の駅でエスカレーターが逆走 14人けが

韓国・首都ソウル近郊の地下鉄の駅で8日、上りエスカレーターが逆走して14人がけがをする事故があり、警察や行政当局が原因を調べています。

8日午前8時20分ごろ、韓国・ソウルに隣接するソンナムの地下鉄の駅に設置された長さおよそ9メートルの上りエスカレーターが突然、停止し、その直後に下り方向に逆走しました。

韓国の公共放送KBSが伝えた現場の防犯カメラの映像では、逆走が始まるとエスカレーターに乗っていた人たちが、折り重なるように次々と転倒していく様子が確認できます。

この事故で14人がけがをし、このうち3人が入院して手当てを受けているということです。

KBSは当時、現場にいた人の話として、「急にドンという音がして部品が壊れるような音がした。1、2秒でいちばん上の方にいた人から倒れてきた」と伝えています。

駅をよく利用する30代の男性は、「通勤に利用している駅なので怖いと感じる。エスカレーターをどのように点検していたのか、確認が必要だ」と話していました。
韓国メディアによりますと、このエスカレーターは2009年に設置され、5月の点検では異常はないとされていたものの、事故当時、逆走を防ぐ装置が正常に作動していなかったということです。

警察が、6月13日に科学捜査の研究機関などと合同で現場を詳しく調べることにしているほか、韓国の国土交通省も「点検の方法やメンテナンスが適切だったかなどを徹底的に調査する」としています。