中国 5月の新車販売台数 前年同月比約27%↑ 大幅増加続く

中国の先月の新車の販売台数は、新型コロナウイルスの感染が拡大した影響で低い水準だった去年の同じ月と比べておよそ27%のプラスと、大幅な増加が続きました。中国政府は、景気回復に向けて自動車販売をてこ入れする姿勢を示していて、今後も販売の増加が続くのかが焦点です。

中国の自動車メーカーなどでつくる「自動車工業協会」によりますと、先月の新車の販売台数は238万2000台で、去年の同じ月と比べて27.9%のプラスと、大幅な増加が続きました。

去年5月は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて上海など各地で厳しい対策がとられた影響で、販売が低い水準だったことによる反動や地方政府による販売支援策の効果などが主な要因です。

このうち、EV=電気自動車などの「新エネルギー車」と呼ばれる車の販売が71万7000台と、去年の同じ月と比べて60.2%のプラスと引き続き好調でした。

中国経済の回復の勢いが鈍くなる中、政府は主要産業である自動車市場のてこ入れを図る方針を示していますが、業界団体は「自動車市場の回復はいまだ緩やかだ」としていて、今後も販売の増加が続くのかが焦点です。