初確認の中国情報収集機が沖縄南を飛行 改良型の可能性 防衛省

8日、中国軍の情報収集機が、沖縄県の南の太平洋上空を飛行しているのが確認されました。防衛省は、機体の形状などからこれまでに確認されていた情報収集機とは異なるとして、改良型の可能性も含めて分析を進めています。

防衛省によりますと、8日午前、中国軍のY9情報収集機1機が台湾とフィリピンの間にあるバシー海峡の方向から北東に向かって飛行しているのが確認されました。

情報収集機は、沖縄県の先島諸島の南の太平洋上空で旋回などをしたあと、バシー海峡の方向に戻っていったということです。

航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進して警戒監視に当たり、領空侵犯はありませんでした。

防衛省によりますと、今回確認されたY9情報収集機は形状などから、これまでに確認されていた同型機とは異なっていて、初めて確認された機体だということです。

防衛省関係者によりますと、胴体の下側の部分や垂直尾翼の上側の部分で、従来の機体とは異なる膨らみなどがみられるということです。

防衛省は、Y9情報収集機の改良型である可能性も含めて分析するとともに、警戒と監視を続けています。