「ゆうパック」10月から平均約10%値上げ 燃料価格の高騰など

日本郵便は、燃料価格の高騰や人件費の上昇などを受け、宅配便の「ゆうパック」の料金をことし10月から平均でおよそ10%値上げすると発表しました。

日本郵便の発表によりますと、「ゆうパック」の料金の値上げは、ことし10月1日から行われ、値上げ幅は荷物の大きさや運ぶ距離によって異なります。

例えば、関東と近畿の間で荷物を運ぶ場合、
縦・横・高さの3辺の合計が、
▽60センチ以内の荷物は970円が990円に、
▽170センチ以内の荷物は2530円が3750円に
それぞれ値上げされます。

値上げ幅は、平均でおよそ10%となります。

値上げの理由については、燃料価格の高騰や人件費などの上昇に対応するためとしています。

また、社員の待遇を改善するほか、配送を委託する業者への支払いの増額にもつなげる方針です。

宅配大手では、ことし4月に佐川急便が平均で8%、ヤマト運輸も平均でおよそ10%それぞれ値上げし、深刻な人手不足を背景に物流業界の間で値上げによって、人材の確保や待遇改善につなげようという動きが広がっています。