
大谷翔平 カブス戦で鈴木の頭上越え 5試合ぶり16号ホームラン
大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が、6日のカブス戦でライトを守る鈴木誠也選手の頭上を越える16号ホームランを打ちました。
試合は、エンジェルスの本拠地アナハイムで行われ、大谷選手は2番・指名打者、鈴木選手は4番・ライトで先発出場しました。
28歳の同い年の2人が大リーグで対戦するのは初めてで、2人は試合前、外野の芝生の上であいさつを交わして、しばらく話したあと、最後はグータッチで拳を合わせて、それぞれのチームに戻りました。
大谷選手は、最初の打席でショートゴロとなったあと、4点を追う4回の第2打席で、インコースのカットボールを痛烈なライナーでライトに運び、打球はジャンプした鈴木選手のグラブの先を越えてフェンス上の看板に当たりました。
大谷選手は三塁で止まり、審判団がホームランかどうか協議している間、ライトを守る鈴木選手の方向に向かって、「ホームランでしょ?」とばかりに指を差すしぐさをすると、鈴木選手は笑顔を見せながら「どうかな?」というようなジェスチャーで応えていました。
判定の結果、ホームランとなり、大谷選手は、またライトの方向を指さしてから、ゆっくりとホームにかえりました。
大谷選手のホームランは5試合ぶりで、今シーズン16号です。
第3打席は2点を追う5回、2アウト二塁三塁でフォアボールを選び、エンジェルスはこの回、一挙5点を奪って逆転しました。
7回の第4打席もフォアボールで、この試合は2打数1安打1打点、フォアボール2つで、打率は2割7分6厘に上がりました。
カブスの鈴木選手は、2回の第1打席で鋭いライナーでサードのグラブをはじく内野安打を打って5試合ぶりにヒットをマークし、カブスはこの回、4点を先制しました。
第2打席はショートフライ、第3打席は見逃しの三振、第4打席はフォアボールで、3点を追う9回の第5打席は2アウト一塁三塁と、ホームランなら同点の場面でしたがエンジェルスの抑え、エステベス投手の160キロを超える速球に空振り三振して、最後のバッターとなりました。
鈴木選手は4打数1安打、フォアボール1つで、打率は2割6分6厘となりました。
試合はエンジェルスが7対4で勝って、カブスとの3連戦の初戦を取りました。
ライト守る鈴木誠也の頭上に 今季最短飛距離のホームラン

一塁塁審がすぐにホームランを宣告しなかったため、鈴木選手は跳ね返った打球を追いかけてホームに送球し、大谷選手も全力で走って三塁で止まりましたがホームランではないかと確認を求めました。
審判が集まって協議した結果、ホームランの判定となり、大谷選手は笑顔でゆっくりとホームにかえりました。
このホームランの飛距離は113.9メートルで、今シーズンの大谷選手のホームランで最も飛距離が短い1本でした。
グラウンドで大谷が鈴木を釣り上げる?

それは、両チームの選手たちがウォーミングアップをしている時のことでした。
三塁側にいた大谷選手が、一塁側でキャッチボールをしていた鈴木選手に向かって釣りざおを振るような動きをして、鈴木選手が食いつくような反応をすると、リールを巻いて釣り上げるしぐさをしていました。