りんご詰まらせる事故の保育園 食べ物提供でミス相次ぐ 愛媛

先月、乳児が給食のりんごをのどに詰まらせて意識不明となる事故が起きた愛媛県の保育園で、この事故のあと、卵アレルギーのある園児に卵を含むおやつを与えるなど、食べ物の提供をめぐるミスが相次いでいたことがわかりました。園側は、「重大事故の直後に再びミスを起こしてしまい、大変申し訳ない」と陳謝しました。

愛媛県新居浜市の「新居浜上部のぞみ保育園」では先月16日、当時、生後8か月の男の子が給食で出されたサイコロ状に小さくカットされたりんごをのどに詰まらせて救急搬送され、現在も意識不明の重体です。

園側によりますと、事故のあとの先月24日、卵アレルギーのある1歳の女の子に、原材料に卵が含まれている市販のマドレーヌを誤っておやつとして提供したということです。

入園前に保護者に卵アレルギーがあることを確認していたため、卵を含む食べ物は、保護者の了承があるものを除いて出していませんでした。

また、16日の事故のあと、アレルギーの有無によって、提供する食べ物は置く場所を分けるようにしていましたが、保育士はそのことを十分認識せず、提供してしまったということです。

女の子は体温が一時、37度5分ほどに上がりましたが、そのあと、健康上の問題は確認されていないということです。

また、先月17日には、当時、生後8か月の男の子に提供したかぼちゃのサラダに、クッキングペーパーの一部とみられる異物が混入するミスがあったということです。

保育園を運営する社会福祉法人「新居浜社会福祉事業協会」の細川真由美事務局長は「16日の事故のあとに見直した給食やおやつの提供ルールが、保育士などに周知徹底できていなかった。重大事故の直後に再びミスを起こし、大変申し訳ありません」と陳謝しました。