“6月6日は「梅の日」” 酒造会社で梅酒の仕込み 和歌山 海南

故事にちなんで「梅の日」とされる6日、和歌山県海南市の酒造会社で特産の南高梅を使った梅酒の仕込みが始まりました。

全国一の梅の収穫量を誇る和歌山県では、県内の梅の生産者などで作る団体が、480年ほど前に天皇が梅を奉納して神事を行ったという故事にちなみ毎年6月6日を「梅の日」としています。

この日に合わせて海南市にある酒造会社では梅酒の仕込みが6日から始まり、収穫されたばかりの南高梅およそ8.5トンが運び込まれました。

梅は水洗いされたあと、醸造用のアルコールや砂糖が入った高さ4.2メートル、直径2.6メートルのタンクに漬け込まれていきました。

この酒造会社では、今月およそ250トンの梅を仕込む予定で、このうち6日に仕込んだものは新酒としてことし11月に全国各地や台湾など海外にも出荷されるということです。
酒造会社で梅酒の杜氏(とうじ)を務める藤原弘彰さんは「ことしの梅の実は実太りがよく、きれいで、梅のエキスがたくさん詰まっている。農家が丁寧に作った梅でいい梅酒をつくりたい」と話していました。