韓国ユン大統領 米との連携強化強調 “鉄壁の安全保障体制を”

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対して「これまでよりも強力な韓米同盟をもとに、鉄壁の安全保障体制を構築する」として、同盟国のアメリカとの連携を強化する姿勢を重ねて強調しました。

ユン・ソンニョル大統領は、朝鮮戦争で犠牲になった戦没者などを追悼する日に当たる6日、ソウルの国立墓地で行われた追悼式典で演説しました。

この中でユン大統領は、演説に先立って朝鮮戦争で亡くなった兵士の最近見つかった遺骨の埋葬に立ち会ったことを紹介したうえで、戦没者などに敬意を表しました。

そして、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対して、アメリカの核戦力を含む抑止力で同盟国を守る拡大抑止の強化に言及し「韓米同盟は今や核を基盤にした同盟に引き上げられた」と述べました。
そのうえで「これまでよりも強力な韓米同盟をもとに、鉄壁の安全保障体制を構築して国民の生命と安全を守る」と述べ、アメリカとの連携を強化する姿勢を重ねて強調しました。

北朝鮮が5月31日に失敗した軍事偵察衛星の打ち上げを改めて行うと予告する中、アメリカ軍と韓国軍は、北朝鮮への警戒を続け、5月から6月にかけて大規模な射撃訓練を繰り返しています。