ウクライナの反転攻勢焦点か 東部めぐりロシアと戦果強調

ウクライナ東部の戦況を巡り、ロシア側が大規模な攻撃を撃退したと主張しているのに対して、ウクライナのゼレンスキー大統領は、部隊は前進していると強調しました。
ウクライナ側の反転攻勢が始まったかどうかが焦点となる中、双方が戦果を強調しています。

ウクライナ東部の戦況をめぐり、ロシア国防省は5日「敵は5か所の戦線で大規模な攻撃を開始した」と発表し、ウクライナ軍が東部ドネツク州のロシア側の支配地域で反転攻勢を仕掛けたものの撃退したと主張しています。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、SNSで動画を公開し「東部のバフムト方面で、期待していたニュースを届けてくれた兵士たちに感謝する。ロシア側がバフムトでの私たちの前進にいかにうろたえているかがわかる」と述べ、ドネツク州を中心にウクライナ軍の部隊が前進していると強調しました。
また、ロシア国防省などとの確執が伝えられるロシアの民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏も5日「部隊は静かに逃げ出している。恥ずべきことだ」として、ロシア軍の部隊がバフムト近郊から撤退しているとしています。

ウクライナ側が「準備ができている」とする反転攻勢が、始まったかどうかが焦点となる中、ロシア、ウクライナ双方ともに東部での戦果を強調しています。