LGBT法案 “会期内の成立目指す” 自民 梶山幹事長代行

与野党から3つの法案が提出されているLGBTの人たちへの理解増進に向けた議員立法をめぐり、自民党の梶山幹事長代行は、今月21日までの今の国会の会期内に成立を目指す考えを示しました。

LGBTの人たちへの理解増進に向けては、自民・公明両党が超党派の議員連盟がまとめた法案の文言を修正した与党案を国会に提出したのに対し、立憲民主党や共産党などが議員連盟のそのままの法案を、また日本維新の会と国民民主党が共同で独自の法案を提出しています。

自民党の梶山幹事長代行は記者会見で、今月21日の会期末まで2週間余りとなった今の国会で与党案の成立を目指すか質問されたのに対し「そのとおりだ。会期内成立を目指して調整を行っている」と述べました。

一方、梶山氏は、野党側との修正協議について「予断を持ってコメントできない。受け入れられる余地があるかどうかも含めて、国会での議論を待っているところだ」と述べました。

松野官房長官 “与党案 国会で議論が進むこと期待”

松野官房長官は、午後の記者会見で「与党案として国会に提出された法案が国会において議論が進むことを期待している。多様性が尊重され、すべての人々がお互いの人権や尊厳を大切にし、生き生きとした人生を享受できる社会の実現に向け、引き続き、さまざまな国民の声を受け止め、しっかりと取り組んでいく」と述べました。

立民 安住国対委員長「法案3つとも採決すべき」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、党の会合で「G7広島サミットが終わり、このまま話がまとまらずに採決に至らないといって喜んでいる人がいるのは、けしからん話だ。法案が3つそろっているのだから、3つとも採決すべきだ。採決を拒否していると思われることは自民党にとってマイナスであり、国会で議決をして国民にわかるような形を示していくことに努力していきたい」と述べました。

公明 山口代表「今国会で成立を図るべき」

公明党の山口代表は記者団に対し「3つの法案は法律的な文言や成立した時に政府にどのような対応をさせるかの法制的な意味は同じで、与野党で実質的にコンセンサスができあがっている。できるだけ幅広い合意を精力的につくり、今の国会で成立を図るべきだ。日程的にはギリギリのタイミングだ」と述べました。