天皇陛下 ビオラのコンサートを即位後 初めて鑑賞

天皇陛下は5日夜、皇太子時代にほぼ毎年、会場を訪れていたビオラのコンサートを即位後、初めて鑑賞されました。

このコンサートは、世界的なビオラ奏者の今井信子さんの提唱でビオラを基調とした音楽祭として平成4年に始まりました。

天皇陛下は5日午後7時前、会場の東京 千代田区のホールに到着し、観客の拍手に会釈で応え、席に着かれました。

そして、およそ2時間にわたって披露されたモーツァルトやブラームス、シューマンなど7曲をじっくりと鑑賞し、盛んに拍手を送られていました。

天皇陛下は、学習院大学では音楽部に所属し、ビオラを演奏することで知られていて、皇太子時代には、ほぼ毎年、このコンサートを鑑賞していましたが、即位後、足を運ばれるのは初めてです。

終了後の演奏者との懇談では「非常にすばらしかったです。モーツァルトやシューマンは私も弾いたことがあり、懐かしかったです」とか「最近はオーケストラで弾くことはなかなか、かなわないですけど、自分1人でビオラは弾いています」などと話されていたということです。