不適切な言動の刑務官ら 全国で46人確認 10人以上を処分

全国の刑務所などで去年12月、合わせて46人の刑務官らが収容者の居室の扉を蹴るなど、不適切な言動が確認された問題で法務省は、これまでに少なくとも10人以上を訓告などの処分にしたことがわかりました。

名古屋刑務所で、おととしから去年にかけて、刑務官22人が3人の受刑者に暴行を繰り返していたことが明らかになったことを受けて、法務省が、ほかに同様の事案がないか、去年12月の1週間、全国の刑務所や少年院など257施設の監視カメラの映像を調べた結果、刑務官ら職員46人が、収容者の居室の扉を足で蹴るなど、122件の不適切な言動が確認されています。

この問題で、法務省は5日までに不適切な言動があった職員46人のうち、少なくとも10人以上を訓告や厳重注意などの処分にしたことがわかりました。

一方、名古屋刑務所の暴行事件をめぐっては、13人の刑務官が書類送検されているほか、原因究明のため、有識者による第三者委員会で調査が進められ、今月中にも再発防止策がまとめられます。