大雨 豊橋市役所に被害などの相談を受け付ける窓口開設 愛知

記録的な大雨で大きな被害が出た愛知県豊橋市では5日、被害などに関する住民からの相談をワンストップで受け付ける窓口が市役所に開設され、り災証明の申請の受け付けも始まりました。

愛知県東部の豊橋市では、台風2号に伴う記録的な大雨で、車が水没して60代の男性1人が死亡、水路に転落するなどして2人がけがをしたほか、住宅の浸水が相次ぐなど大きな被害が出ました。

豊橋市は5日から被害などに関する住民からの相談を受け付ける窓口を市役所1階のロビーに開設し、被災したことを証明するり災証明の申請の受け付けも始めました。

午前9時に窓口が開設されると、早速住民が訪れて、浸水した様子の写真を見せるなどして、り災証明の申請について相談していました。

市によりますと、窓口では住宅被害のほか、災害で発生した廃棄物の処理の方法など、さまざまな相談をワンストップで受け付けるということです。

市内で介護サービスの事業所を運営する男性は「床上まで水につかってしまいゴミの処理が必要なので相談に来ました。利用者の方のためにも1日も早く復旧できればと思っています」と話していました。

また、豊橋市防災危機管理課の星野好史課長補佐は「生活の再建を進めるためにもスピーディーに対応したい。どんな困りごとでも相談を寄せてほしい」と話していました。

豊川市では総合病院が浸水 手術できず

一方、愛知県豊川市では、「総合青山病院」も浸水の被害を受けました。病院によりますと、床から30センチほどの高さまで水につかったということです。

この浸水で、院内にあるCTなどの設備が使えず手術ができなくなっていて、予定を延期したり、緊急性の高いものは、ほかの病院に依頼したりするなどして、対応しているということです。

また、サーバーがある部屋も浸水して一部の電源が使えず電源不足となっているため、5日は予約していた患者への薬の処方などの一部の診察を除いて臨時休診とした上で、設備の復旧を急いでいます。

薬の処方を受けにきた50代の女性患者は、「大変な状況でも薬を処方してもらえたので助かりました。少しでも早く、ふだんどおりに戻ってほしいです」と話していました。

病院の鈴木亜紀事務長は、「復旧のメドはまだ立たないが、少しでも早く従来の医療を提供できるよう、復旧を急ぎたいです」と話していました。