陸自ヘリコプター事故の同型機 6月中にも飛行訓練再開の方針

ことし4月、沖縄県の宮古島沖で起きた陸上自衛隊のヘリコプターの事故で、陸上自衛隊が事故のあと見合わせている同型機の飛行訓練を、6月中にも再開させる方針を固めたことが分かりました。防衛省は、関係自治体などへの説明を行って理解を求めることにしています。

ことし4月6日、沖縄県の宮古島沖で起きた陸上自衛隊のヘリコプターの事故では、乗っていた隊員10人全員が死亡しました。

事故が起きたUH60JAヘリコプターは、関東や九州、沖縄など、全国でおよそ40機が配備されていて、今回の事故を受けて、災害派遣や救急患者の輸送などの任務を除いて飛行の見合わせが続いています。

陸上自衛隊は、引き続き事故原因の究明を進めていますが、ほかの同型機については機体の健全性を確認する点検の結果、異常はなく、隊員への必要な教育も行ったとして、6月中にも飛行訓練を再開させる方針を固めたことが防衛省関係者への取材で分かりました。

当面は配備先の駐屯地の中や、隣接する演習場への飛行に限定するということです。

防衛省は、関係自治体などへの説明を行って理解を求めることにしています。