ロシア ナワリヌイ氏釈放求める抗議活動 24都市で 100人超拘束

ロシアでプーチン政権を批判する急先ぽうとして知られ、刑務所に収監されている反体制派の指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議活動が国内各地で行われ、100人を超す支持者が拘束されました。

抗議活動は4日、ナワリヌイ氏の47歳の誕生日にあわせて、支持組織の呼びかけで行われました。

支持者らは「ナワリヌイ氏に自由を」などと書かれた紙を手に釈放を訴えましたが、治安部隊に次々と拘束され、ロシアの人権団体によりますと、日本時間の5日6時の時点で首都モスクワなど24の都市で、あわせて100人以上が拘束されたということです。
ナワリヌイ氏は4日、SNSで「ロシアで真実を語り、正義を貫くことが当たり前のこととして危険でなくなる日が必ず来る」と訴え、政権側の抑圧とたたかう姿勢を改めて示しました。

ナワリヌイ氏はプーチン政権を批判する急先ぽうとして若者たちを中心に一定の支持を集め、おととし過去の経済事件を理由に逮捕され刑務所に収監されたあとも政権批判を続けています。

また、ウクライナ侵攻を繰り返し非難しロシア軍の即時撤退と政権交代の必要性を強く訴えていて、プーチン政権はナワリヌイ氏への支持の広がりに神経をとがらせているものとみられます。