石川 能登地方 震度6強の地震から1か月 活発な地震活動続く

石川県能登地方で震度6強を観測した地震から、5日で1か月です。能登地方では地震のあと震度1以上を観測する地震が120回を超えるなど、活発な地震活動が続いています。専門家は、この1か月の活動の中で、当初は見られなかった海域でも地震が発生していると分析し、引き続き注意するよう呼びかけています。

石川県能登地方では2020年以降、地震活動が活発化していて、先月5日にはマグニチュード6.5の地震が発生し、珠洲市で震度6強の揺れを観測しました。

気象庁のまとめによりますと、震度6強の地震のあと、4日午前8時までに震度1以上を観測した地震は122回発生し
▽震度5強が1回
▽震度4が5回
▽震度3が10回
などとなっています。

先月は、5日の地震のあと
▽10日までが91回
▽11日から20日までが14回
▽21日から31日が14回
▽今月に入ってからは3回となっています。

能登地方の地震について調査を続けている金沢大学の平松良浩教授は、震度6強の地震の直後と比べると地震活動はやや収まってきたものの、今も活発な地震活動が続いていると分析します。

さらに、地震活動が能登半島の北側の海域に移動する傾向が見られることに加え、先月30日には、それまで活動のみられなかった能登半島の東側の海域を震源に、震度4を観測する地震が発生したとして、今後の推移に注意していく必要があると指摘します。

平松教授は「また新たな活動領域で地震が続くのか、一過性の活動なのか注意して見る必要がある。海域で規模の大きな地震が発生すると津波が起こることもあるので注意してほしい」と話していました。
気象庁も一連の地震活動は当面の間、継続することが考えられるとして、引き続き強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。