“入院の子に付き添う親が厳しい生活”国が医療機関に実態調査

入院中の子どもに親が付き添う「付き添い入院」をめぐって、親が厳しい生活環境を強いられるケースが指摘されていることを受けて、国は、医療機関を対象にした実態調査を行うことになりました。

「付き添い入院」をめぐっては、付き添う親が子どものケアに追われて食事や睡眠もままならないなど、厳しい環境での生活を強いられるケースが課題として指摘されています。

このため、こども家庭庁は、子どもが入院する医療機関を対象に、親が付き添う際の食事や睡眠などの生活環境や、医療機関による支援の状況などについて、厚生労働省と連携して実態調査を行うことになりました。

調査は今年度中に行い、入院する子どもの家族や関係する団体の意見なども踏まえて実態や課題を把握したうえで、国として必要な対応を検討することにしています。

「付き添い入院」をめぐっては、支援団体が今月1日、経験した親などおよそ3600人に行った調査から、
▽親の希望にかかわらず医療機関から付き添いを求められるケースもあることや、
▽親が行うケアの中に原則として看護師などが行う業務に位置づけられているものも含まれているなど、
課題を指摘し、厚生労働省とこども家庭庁に親の環境の改善を求める要望書を提出していました。