韓国国防相 北朝鮮への追加制裁に反対する中国とロシアを批判

核・ミサイル開発を推し進める北朝鮮に対して、国連安全保障理事会が一致した対応をとれない状況が続いていることに関連し、韓国のイ・ジョンソプ(李鐘燮)国防相は「一部の責任ある国々の反対でたった1件の安保理決議も採択できなかった」と述べて、名指しを避けながらも、追加の制裁などに反対する中国とロシアを批判しました。

シンガポールで開かれている「アジア安全保障会議」に出席している韓国のイ・ジョンソプ国防相は、講演で北朝鮮による軍事偵察衛星の打ち上げ失敗の発表に言及し「国連安保理の決議に違反して弾道ミサイル技術を使って発射した」と北朝鮮を非難しました。

そのうえで、北朝鮮に対して、国連安保理が一致した対応をとれない状況が続いていることに関連し、「一部の責任ある国々の反対で、たった1件の安保理決議も採択できなかった」と述べ、名指しを避けながらも、北朝鮮への追加制裁などに反対する中国やロシアを批判しました。

そしてイ国防相は「韓国がアメリカや日本と安全保障協力を強化しているのは、北の核・ミサイルの脅威から域内の自由と平和を守るためだ」として、日米韓3か国の連携を強化する立場を重ねて強調しました。