性犯罪の刑法改正案「今国会で成立を」被害者支援団体

5月30日に衆議院を通過した性犯罪に関する刑法の改正案が、参議院で審議入りしていない状況を踏まえ、被害者支援に取り組む団体などが緊急の記者会見を開き、今の国会での成立を改めて求めました。

今の「強制性交罪」を「不同意性交罪」に変更するなど、性犯罪の実態に合わせた刑法などの改正案は、5月30日に衆議院本会議で、全会一致で可決されましたが、入管法の改正案をめぐり、与野党の対決色が強まる中、参議院では審議が始まっていません。

国会の会期末が6月21日に迫る中、2日に性犯罪の被害者などで作る支援団体などが緊急の記者会見を開き、今の国会で法改正を実現させてほしいと訴えました。

被害者支援に取り組む上谷さくら弁護士は「性犯罪の規定について大幅に改正され、新しくできた罪もある。衆議院では丁寧な付則もつき、すばらしいものだと評価している。時間切れで終わりになることはあってはならないと思うので、絶対に通してほしい」と話していました。

また、被害者などで作る支援団体「Spring」の金子深雪さんは「改正案は、被害者たちがずっと声をあげてきたもので、今の国会で成立することを心から願っている」などとする声明を読み上げました。