米国防総省 ウクライナ支援のため「スターリンク」と契約

アメリカ国防総省は、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナを支援するため、アメリカの宇宙開発企業「スペースX」の衛星を使った高速インターネット接続サービスと契約したと明らかにしました。

このサービスはアメリカの実業家、イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業「スペースX」の衛星を使った高速インターネット接続サービス「スターリンク」です。

ウクライナ軍が偵察用の無人機などでロシア軍の位置情報を収集し、攻撃する際にも利用するなど、重要な役割を果たしているとされています。

アメリカ国防総省は1日、声明で「われわれは、ウクライナが必要とする衛星回線を確かなものにするため、幅広いパートナーと連携していく。衛星回線はウクライナの通信ネットワークにおいて極めて重要な役割を担っている」として、「スターリンク」と契約したと明らかにしました。

「スペースX」はロシアによるウクライナ侵攻以降、このサービスをウクライナに無償で提供してきましたが、マスク氏が去年10月、多額の費用がかかることなどから、長くは続けられないとの考えをにじませていて、その行方が注目されていました。