大阪 梅田 阪急東通商店街 ビル火事 16人けが いずれも軽傷か

2日午後、大阪 梅田の商店街にあるビルの2階で火事があり、警察によりますと、男女16人がけがをしました。
けがの程度はいずれも軽いとみられ、消防と警察が火事の原因を調べています。

2日午後1時、大阪 北区小松原町で商店街にある6階建てのビルの2階から「煙が出ている」と消防に通報がありました。

消防車58台が出て消火活動にあたったところ、火はおよそ40分後にほぼ消し止められ、2階のおよそ10平方メートルが焼けました。

警察によりますと、この火事で、ビルの中にいたとみられる男女16人が煙を吸ってのどの痛みを訴えているということですが、いずれも程度は軽いということです。

ビルの1階にはパチンコ店が入り火事のあった2階にはダーツバーが入っていて、ダーツバーは当時閉まっていて、施錠されて無人だったということです。

商店街は一時、煙が充満し、警察官の誘導で多くの人が避難したということで消防と警察が火事の原因を調べています。

現場は、JR大阪駅から東におよそ500メートル離れた阪急東通商店街の中にあり、ふだんから人通りの多い場所の一角です。

現場近くのラーメン店の店主「商店街中に煙が充満」

現場から50メートルほど離れた場所にあるラーメン店の店主の男性は「店の奥にいてもわかるようなガスの臭いが入ってきて、外に出て、火事に気付きました。商店街中に煙が充満していて、息を吸ったら危ないなと感じる臭いでした。ガスの臭いがしたので自分の店に火が移らないか不安でした」と話していました。

男性が火事の発生直後に撮影したという画像では、ビルの2階部分にある窓の近くの壁がすすで黒くなっているのが確認できます。

また、現場周辺には多くの人が立ち止まっていて、商店街の看板は煙でかすんで見えます。

ビルがある商店会の会長「ビルの上の方からは黒い煙」

現場のビルがある阪急東通第一商店会の加納利彦会長(50)は「知り合いから連絡があって現場に駆けつけました。ビルの下の方からは白い煙が出て、上の方からは黒い煙が上がっていました。北新地での事件があったばかりなので、怖いなと思っています」と話しました。