今シーズン初めてウニの水揚げ 岩手 宮古 田老地区

岩手県宮古市田老地区で、6月1日、今シーズン初めてのウニ漁が行われ、水揚げされました。

宮古市の田老漁港では、日の出前の6月1日午前3時半ごろから漁業者が集まり始め、準備が整うと続々とウニ漁に向かいました。

そして、「箱めがね」と呼ばれる道具で海の中をのぞいてウニを見つけると船を巧みに操りながら、長さ5メートルほどのさおの先についた網で海底のウニをすくい上げていました。
午前7時ごろにはかごいっぱいのウニを積んだ漁船が港に戻り、次々と水揚げしていました。

田老町漁業協同組合によりますと、ウニは全国的な需要の高まりなどを背景に近年、取り引きの価格は上昇傾向にあり去年は16トンあまりが水揚げされ、初めて取り引きの額の合計が1億円を超えたということです。

6月1日に水揚げされたウニの取り引きの価格は、去年と同じ程度の1キロあたりおよそ1万1000円で、漁協ではことしも16トンほどの水揚げを目指すということです。
漁業者の1人は「ウニの状態はこの時期としてはまずまずで、本格的に漁も始まるので身入りが良く成長してほしい」と話していました。

宮古市田老地区を含む岩手県内のウニ漁は8月まで行われます。