シカの赤ちゃん一般公開 奈良公園のシカの保護施設で始まる

奈良公園にあるシカの保護施設で、ことし生まれたばかりのシカの赤ちゃんの一般公開が1日から始まりました。

シカの保護に取り組む団体「奈良の鹿愛護会」は、出産がピークを迎える毎年この時期、生まれたばかりのシカの赤ちゃんを一般公開しています。

団体はメスのシカを安全な環境で出産させるため、公園内にある「鹿苑」と呼ばれる施設で保護していて、31日までのおよそ1か月間に生まれた65頭のうち、20頭が1日、公開されました。

シカの赤ちゃんは母親について歩いたり、日陰で寝転がったりするなど、愛くるしい姿を見せていて、訪れた人は観覧席からその様子を写真で収めていました。

奈良市の30代の男性は「お母さんの後ろをついてまわる赤ちゃんの姿がかわいかったです」と話していました。

「奈良の鹿愛護会」の山崎伸幸さんは「赤ちゃんのシカに不用意に近づくと、母親が攻撃してくることがあります。距離を保ってかわいい様子を楽しんでください」と話していました。

一般公開は今月末まで月曜日をのぞく毎日行われています。