円相場 1ドル=139円台後半まで円安進む 米の債務上限進展で

1日の東京外国為替市場、円相場はアメリカ政府の債務上限問題に一定の進展があったことから午後にかけてドルを買って円を売る動きが強まり、1ドル=139円台後半まで円安が進みました。

1日の外国為替市場では、アメリカの中央銀行にあたるFRBの高官が次回の金融政策を決める会合での利上げ見送りを示唆する発言をしたことから、朝方はドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=138円台後半まで円高が進みました。

しかしそのあと、アメリカの議会下院が政府の債務上限の適用を一時的に停止し、上限を引き上げる法案を可決すると、今度は一転してドルを買う動きが強まりました。

午後5時時点の円相場は、5月31日と比べて、17銭円安ドル高の1ドル=139円91銭から92銭でした。

ユーロに対しては、5月31日と比べて、15銭円安ユーロ高の1ユーロ=149円29銭から33銭でした。

ユーロはドルに対して、1ユーロ=1.0670から71ドルでした。

市場関係者は「アメリカの債務上限問題に一定の進展があったことから、投資家の関心は、金融政策の動向に移ってきている。FRBが金融政策を決める上で 重視する雇用統計の発表をあすに控えていることから注目が高まっている」と話しています。