韓国 防衛システムの中核 迎撃ミサイルの発射実験成功と発表

韓国国防省は1日、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応する防衛システムの中核としている迎撃ミサイルの発射実験に成功したと発表しました。

この迎撃ミサイルは、韓国が独自に開発を進めているもので、韓国国防省は5月30日に行われた発射実験で、性能の最終確認ができたとしています。

韓国政府は北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応するため、
▽ミサイル発射の兆候を捉えた場合の先制攻撃と
▽発射後の迎撃
それに、
▽攻撃を受けた場合の報復攻撃という、
「3軸体系」と呼ばれる態勢の強化を進めています。

迎撃ミサイルは防衛システムの中核に位置づけられていて、韓国国防省は、地対空ミサイルシステム「パトリオット」よりも高い高度での迎撃が可能だとしています。

実験を視察したイ・ジョンソプ(李鐘燮)国防相は「高度化する北のミサイルの脅威への対応能力の向上はもちろん、韓米のミサイル防衛能力の強化に大きく寄与する」と意義を強調しました。

韓国国防省は、2020年代後半の実戦配備を目指しています。