長野4人殺害事件から1週間 花を手向け亡くなった人たちを追悼

長野県中野市で女性や警察官4人が殺害された事件から6月1日で1週間です。事件が起きた現場では、花を手向けて亡くなった人たちを悼む姿が見られました。

先月25日、中野市江部で近くに住む村上幸枝さん(66)と、竹内※やす子さん(70)が刃物で刺され、その後、通報を受けて駆けつけた中野警察署の玉井良樹警部補(46)と池内卓夫巡査部長(61)が猟銃で撃たれるなどして死亡しました。

事件から1週間となる1日、現場では花を手向けたり、手を合わせたりして被害者を悼む人たちの姿が見られました。

近所に住む男性は「事件のショックで眠ることができない日々が続いています。二度とこういうことが起きてほしくないという気持ちで手を合わせました」と話していました。

この事件で、警察は池内巡査部長に対する殺人の疑いで青木政憲容疑者(31)を逮捕し、ほかの3人を殺害した疑いでも捜査を進めることにしています。

捜査関係者によりますと、容疑者は女性2人を襲った理由について「自分のことをひとりぼっちとばかにしていると思った」などと供述していて、警察は悪口を言われていると思い込み、一方的に恨みを募らせていたとみています。また、警察官2人については「射殺されると思ったので殺した」などと、計画性はなかったという趣旨の説明をしているということです。

一方、容疑者の家族は「大学時代にひとりぼっちと言われていじめられ、そのことばに過剰に反応するところがあった」などと話しているということで警察は動機や事件当時の精神状態についても調べることにしています。

※「やす」は靖の「月」が「円」

長野市の男性「二度と起きてほしくない」

現場近くに花を手向けた長野市の44歳の男性は「非常に残念でかわいそうだと思い、お供え物を持ってきました。容疑者に怒りを感じるし、自分勝手な行動だと思います。二度と起きてほしくないし、そのためにも風化させてはいけないと思います」と話していました。