フランス海軍の最新鋭艦艇 東京に寄港 日本などと連携強化へ

フランス海軍の最新鋭の艦艇が東京に寄港し、インド太平洋地域で中国が影響力を強めるなか、艦長が日本などとの連携を強化していく姿勢を示しました。

東京に寄港したのは、フランス海軍の最新鋭のフリゲート艦「ロレーヌ」です。

4月からインド太平洋地域に展開していて、5月31日、艦内の様子を報道陣などに公開しました。

フランス海軍によりますと、「ロレーヌ」は、従来のフリゲート艦に比べてレーダーの探知範囲が拡大するなど、防空の能力が向上していて、4月には情勢が悪化していたアフリカのスーダンから、およそ400人を退避させる任務にあたったということです。

艦長のグザヴィエ・バゴ大佐は「共通の価値を持つ日本と交流できることをうれしく思う」と述べ、インド太平洋地域で中国が影響力を強めるなか、日本などとの連携を強化していく姿勢を示しました。

日本とフランスは、5月に行われた外務・防衛の閣僚協議で防衛分野の協力や、交流を進めていくことで一致していて、6月には、海上自衛隊が「ロレーヌ」と訓練を行うほか、陸上自衛隊も、ことし秋にフランス陸軍と初めてとなる2国間の共同訓練を実施する予定となっています。