ダイハツ 不正データ問題 再発防止へ 組織改正を発表

ダイハツ工業が必要な衝突試験を行わずに不正なデータを使って国の認証を取得していた問題で、会社は再発防止のため、認証の手続きを担当する組織を開発部門から独立させるなど組織体制を改めると発表しました。

ダイハツをめぐっては先月、海外向けの乗用車の衝突試験で不正が発覚し、今月には、国内向けの一部のハイブリッド車でも、生産や販売に必要な国の認証を、不正に取得していたことが明らかになっています。

会社は車の衝突時の安全性について車両性能の開発やその評価、それに認証手続きを担う部門が同じでチェック機能が働かなかったことが今回の不正の一因となったとみています。

このため1日付けで組織体制を改め、認証手続きを担う組織を開発部門から独立させて、新設する「品質統括本部」に移管するとしています。

ダイハツは、第三者委員会を設置して一連の不正の調査を進めていて「二度と同じ問題を繰り返さない会社へ変わる決意のもと、現場の声にも耳を傾けながら、お客様をはじめとする関係者からの信頼回復に全力で取り組んでいきます」としています。