全国知事会 マイナンバートラブル再発防止を デジタル相に要請

マイナンバーカードをめぐるトラブルが相次ぐ中、全国知事会は河野デジタル大臣と面会し、制度への信頼を損ないかねないとして、自治体や事業者とも協力してチェック体制の構築などを急ぐよう要請しました。

マイナンバーカードをめぐっては一体化した健康保険証に他人の情報が登録されたり、誤って「マイナポイント」が付与されたりするなどトラブルが相次いでいます。

こうした中、全国知事会は30日、会長を務める鳥取県の平井知事らが河野デジタル大臣と面会し、再発防止に向けた緊急提言を手渡しました。

この中では「国民のマイナンバー制度への信頼を損ないかねず、事態を速やかに改善し、安心してサービスを利用できる環境を構築する必要がある」としています。

そして、国と自治体、事業者が一体となって、チェック体制の構築などを急ぐべきだとしています。

提言を受け取った河野大臣は「自治体に心配と迷惑をおかけして申し訳ない。政府としても早期の解決を図りたい」と述べ、再発防止に向けてシステムの改修などを進める方針を説明しました。

これに先立って、全国知事会は、松本総務大臣とも面会し、同様の要望を行いました。

平井知事は、記者団に対し「マイナンバーカードが『怖い』とか『心配だ』ということにならないように、いち早く解決することが重要だ。われわれ地方も協力していきたい」と述べました。